要点
第21回アジアシャンチー個人選手権(21st Asian Xiangqi Individual Championship)は、2026年10月2日から8日までフィリピン・マニラのマニラホテルで開かれ、アジアシャンチー連盟(AXF)が主催します。出場は35人。男子24人はスイス式6回戦と最終ラウンド、女子11人は5+1方式で、上位2人が優勝を争います。ベトナムからは現世界王者 Lai Ly Huynh と Dam Thi Thuy Dung が出場しています。
大会データ
表を横にスクロールすると、すべての列を比較できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第21回アジアシャンチー個人選手権(21st Asian Xiangqi Individual Championship) |
| 会期 | 2026年10月2日〜8日(対局は10月3日開始) |
| 会場 | フィリピン・マニラ、Manila Hotel「Sampaguita Hall A」 |
| 主催 / 主管 | Asian Xiangqi Federation(AXF)/ Philippine Xiangqi Federation |
| 出場者数 | 35人(男子24人、女子11人) |
| ベトナム代表 | Lai Ly Huynh(男子)、Dam Thi Thuy Dung(女子) |
| 大会方式 | スイス式。男子6+1、女子5+1。上位2人が優勝決定戦へ |
| 持ち時間(標準) | 各45分+1手ごとに20秒加算 |
アジアシャンチー個人選手権とは
アジアシャンチー個人選手権は、シャンチー(中国象棋)で最も歴史のある国際個人戦の一つです。前身はアジア都市シャンチー名手招待戦(Asian Cities Xiangqi Masters Invitation)で、1981年にタイ・バンコクで第1回が行われました。Xiangqi.com がAXF事務総長の情報をもとにまとめた沿革によると、1997年にアジアシャンチー名手招待戦へ改称し、2005年から現在の名称になっています。
別大会のアジアシャンチー選手権(Asian Xiangqi Championship)とは異なります。どちらもAXFの大会体系に属しますが、個人選手権は男子個人と女子個人の2部門だけで行われます。
Asian Mind Sports Association によると、第20回は2024年12月2日〜7日にシンガポールで開催されました。マニラは1989年、1999年、2005年にも本大会を開催しています。
2026年大会の会場と日程
大会規程に記された会場は、フィリピン・マニラのManila Hotel「Sampaguita Hall A」(1 Rizal Park, Ermita, Manila)です。AXF公式サイトもマニラホテルでの開催を告知しています。
会期は2026年10月2日〜8日です。
- 10月2日:各代表団の受付、夜に開会式。
- 10月3日:対局開始。
- 10月3日〜6日:公表済みの男子部門の対局日程。
- 10月8日:各代表団の離会日。
会期と対局日程は同じではありません。大会は10月8日までですが、公表されている男子の対局は10月3日〜6日です。
男子部門の対局日程
アジアシャンチー連合が公開した大会規程の日程表に基づきます。
表を横にスクロールすると、すべての列を比較できます。
| 日付 | マニラ時間(UTC+8) | 日本時間(UTC+9) | ラウンド |
|---|---|---|---|
| 2026年10月3日 | 14:00 | 15:00 | 第1ラウンド |
| 2026年10月4日 | 09:00 | 10:00 | 第2ラウンド |
| 2026年10月4日 | 14:00 | 15:00 | 第3ラウンド |
| 2026年10月5日 | 09:00 | 10:00 | 第4ラウンド |
| 2026年10月5日 | 14:00 | 15:00 | 第5ラウンド |
| 2026年10月6日 | 09:00 | 10:00 | 第6ラウンド |
| 2026年10月6日 | 14:00 | 15:00 | 第7ラウンド(最終ラウンド) |
時刻はマニラ現地時間(UTC+8)です。GDChessの組み合わせ・結果は参考情報として扱い、日程変更は主催者の発表で確認してください。
大会方式
男子部門:6+1
男子部門は24人によるスイス式です。補足規程によると、
- まず6ラウンドの得点戦を行います。
- 第6ラウンド終了時の上位2人が優勝決定戦に進みます。
- それ以外の選手は最終ラウンドを指し、残りの順位を決めます。
正確には「得点戦6ラウンド+最終ラウンド」であり、「7回戦を終えてから決勝」という形ではありません。第5・第6ラウンドは、得点だけでなく上位2人に入れるかどうかが懸かる山場です。
女子部門:5+1
女子部門は11人で5ラウンドの得点戦を行い、上位2人が優勝決定戦へ、残りの選手は最終の順位決定戦に回ります。ラウンド数が少ない分、1局の引き分けや負けが上位2人争いに大きく響きます。
得点と同点時の順位決定
1局ごとに勝ち2点、引き分け1点、負け0点です。同点の場合、補足規程は次の順で比較します。
- 対戦相手の得点。
- 直接対決の結果。
- 勝ち数。
- 後手(黒)での勝ち数。
- 後手で指した局数。
- 上位対戦相手の得点。
- 技術的違反の回数。
- それでも同じなら前ラウンドの順位。
優勝決定戦の枠は2つしかないため、同点者が多いと順位決定方法が進出を左右します。スイス式の考え方はWXFのタイブレークで解説しています。
持ち時間は?
標準対局は各45分、1手ごとに20秒加算です。優勝決定戦が引き分けの場合は、
- 早指し10分+1手5秒で再戦し、
- なお引き分けなら超早指し5分+1手3秒へ進み、
- 規程に従って先後を入れ替えながら勝者が決まるまで続けます。
標準対局には自然手数50回合の制限(王手は別に数える)、早指しと超早指しには40回合の制限があります。詳しくは自然手数の数え方を参照してください。
注目選手
Lai Ly Huynh — ベトナム
Lai Ly Huynh(中国語表記 赖理兄)はベトナム男子唯一の代表で、男子標準シャンチーの現世界王者として出場します。世界シャンチー連盟(WXF)の公式結果では、Lai Ly Huynh は2025年に上海で行われた第19回世界シャンチー選手権の男子個人で1位です。
王禹博(Wang Yubo)— 中国
王禹博は中国男子代表の一人です。王禹博、程宇東、唐丹の3人は国内選考を経て、2026年アジア個人選手権の中国代表になりました。
程宇東(Cheng Yudong)— 中国
程宇東はもう一人の中国男子代表です。マニラの第3ラウンドで程宇東は Lai Ly Huynh と引き分けました。この結果は中国とベトナム双方のメディアが伝えています。
唐丹(Tang Dan)— 中国
唐丹は女子部門の最注目選手です。WXFの記録では、唐丹は2025年世界シャンチー選手権の女子個人優勝者です。マニラでは開幕3連勝で、第3ラウンドでベトナムの Dam Thi Thuy Dung を破り、3ラウンド終了時点で6点の単独首位に立ちました。
Dam Thi Thuy Dung — ベトナム
Dam Thi Thuy Dung はベトナム女子唯一の代表です。最初の2局に勝ったあと第3ラウンドで唐丹に敗れ、3局で4点。唐丹を追う4点の6人グループに入っています。
Lai Ly Huynh の戦績
Lai Ly Huynh は2連勝でスタートしました。
- 第1ラウンド:フィリピンの Chong Heung Ming(庄宏明) に勝ち。
- 第2ラウンド:インドネシアの Narendra に勝ち。
続いて中国の男子代表2人と対戦しました。
- 第3ラウンド:程宇東と引き分け。
- 第4ラウンド:王禹博と引き分け。
4局を終えて2勝2分0敗の6点。ベトナム紙トゥオイチェーは、第4ラウンド後に Lai Ly Huynh、王禹博、程宇東の3人がそろって6点と報じています。中国の2人とすでに対戦して無敗という点は大きいものの、優勝決定戦に進めるのは第6ラウンド後の上位2人だけで、第5・第6ラウンドと順位決定方法が勝負を分けます。
今大会の見どころ
世界王者がアジアの舞台に立つ。2025年に世界王者となった Lai Ly Huynh が中国のトップ選手と当たるたびに、その実力が改めて試されます。
上位2人の線引きが毎局に緊張を生む。スイス式全体の首位がそのまま優勝するわけではなく、男子は第6ラウンド後、女子は第5ラウンド後に上位2人に入る必要があります。得点戦終盤の1つの引き分けや不利な順位決定指標が、優勝決定戦への道を左右します。
アジア各地のシャンチー界が集結。出場名簿と開会報道によれば、中国、ベトナム、香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、オーストラリアなどAXF加盟団体から代表団が参加しています。参加代表団数は資料によって異なります。規程にある招待対象の20加盟団体を、実際に参加した20代表団と読み替えることはできません。
よくある質問
アジアシャンチー個人選手権2026はどこで開催されていますか?
フィリピン・マニラのマニラホテル「Sampaguita Hall A」です。
大会はいつからいつまでですか?
会期は2026年10月2日〜8日で、対局は10月3日に始まりました。公表済みの男子日程は10月3日〜6日です。
何人が出場していますか?
35人で、男子24人、女子11人です。
ベトナムからは誰が出場していますか?
男子部門に Lai Ly Huynh、女子部門に Dam Thi Thuy Dung が出場しています。
Lai Ly Huynh は現世界王者ですか?
はい。Lai Ly Huynh は2025年に上海で行われた世界シャンチー選手権の男子個人で優勝しました。
男子部門の大会方式は?
スイス式の得点戦6ラウンドのあと、上位2人が優勝決定戦、それ以外は最終ラウンドで順位を決めます。6+1方式です。
女子部門の大会方式は?
得点戦5ラウンドのあと、上位2人が優勝決定戦、それ以外は最終ラウンドで順位を決めます。5+1方式です。
標準対局の持ち時間は?
各45分に、1手ごとに20秒が加算されます。
優勝決定戦が引き分けたらどうなりますか?
10分+5秒の早指しを行い、なお引き分けなら5分+3秒の超早指しへ進みます。規程に従って先後を入れ替え、勝者が決まるまで続けます。
関連テーマ
出典
日程、大会方式、持ち時間、順位決定方法は主催者の文書で、世界選手権の成績は世界シャンチー連盟で確認しています。ベトナムのメディアはベトナム選手の戦況を補足しています。

