いつアービターを呼ぶべきですか?
第1ラウンドの前に確認すること
電子機器の保管場所、持ち時間、ドロー提案の制限、アービターの呼び方を確認します。ラピッドやブリッツなら、発表された監督体制も読みましょう。
専用の盤、棋譜記録の補助、医療上の配慮が必要なら、開始前に主催者とアービターに相談してください。12.2.6は必要に応じた措置を求めていますが、すべてのケースで同じ時間を加算する規定ではありません。
トラブル時には、どの手を指したか、時計を押したか、どんな記録があるかという確認可能な事実を伝えます。規則の説明は求められますが、最善手の助言は求められません。
会場と対局区域
会場には対局区域、休憩所、トイレ、飲食場所など指定区域を含みます。会場を離れるには許可が必要。手番側が対局区域を離れる場合も許可が要ります。大会は非手番側にも退出報告を求められます。11.2。
自分の対局終了後は観客です。他局への助言や声掛けはせず、異常は12.7に従ってアービターだけに知らせます。
情報と電子機器
表を横にスクロールすると、すべての列を比較できます。
| 状況 | 規則 |
|---|---|
| メモ、外部情報、助言、別盤での分析 | 11.3.1で禁止 |
| 特別承認のない電子機器を会場に持つ | 11.3.2で禁止 |
| その機器を身につけていることが明らか | 本人負け・相手勝ち。大会が軽い処分を定める場合あり:11.3.2.2 |
| 完全に電源を切りバッグに保管 | 大会が許可し、置き場所を合意。無許可でバッグを使わない:11.3.2.1 |
消音と電源オフは違い、バッグの例外はポケットの許可ではありません。11.3.3の検査は非公開で同性のアービターか認可者が行い、拒否には12.9を適用します。
引き分けの提案
大会制限を確認し、許可される場合は着手後・時計を押す前に提案します。条件を付けられず撤回も不可。相手の受諾、口頭拒否、指す・取るための駒への接触、または終局まで有効です。両者が(=)を記します。しつこい不合理な提案は11.5の妨害になり得ます。9.1。
記録はアービターに見せられる状態に保ち、11.11〜11.12の再構成に協力します。11.9は規則説明の質問を認めるもので、手の助言を求める制度ではありません。
出来事から判断へ
- 事実:何が起き、誰の手番で、時計を押したかを確認。
- 条文:反則手、妨害、機器、時計故障、申請を区別し、早指し方式も確認。
- 処置:局面と証拠を保全・復元し、必要な時計修正や判断を行う。
- 結果:定められた処分か、12.9で認める選択肢を適用し、大会の不服申立て方法を説明。
できること・制約
12.9には警告、時間・認められた得点調整、敗戦、事前公表の罰金、ラウンド除外、退場があります。明文の義務的結果を自由に置き換えるリストではありません。規則への継続的な不服従は11.7で敗戦です。
観察、補助者の配置、外乱の時間補償は可能ですが、12.6は押し忘れの注意や通常の手数の助言を禁じます。12.2.6は障害や医療上の必要への対応を求めます。
道具を調整し、同じ対局を共有する
視覚障害のある棋手とない棋手の対局では、どちらも2枚の盤を要求できます。専用盤は20×20cm以上、黒マスを少し高くし、各マスに固定穴を設けます。スタントン型の駒には差し込み軸があり、黒駒を識別できます。D.1は主催者がアービターと相談し現地事情に調整する余地を定めます。
宣言、復唱、実行
- 手を明瞭に伝え、昇格では選んだ駒も告げます。
- 相手が復唱し、自分の盤で実行します。D.2.1には聞き間違いを避ける呼称の提案があります。
- 専用盤では穴から駒を抜くと触れたことになります。捕獲駒の除去、新しい穴への設置、宣言が済むと着手です。
- その後に相手の時計を始めます。視覚障害のない棋手の接触・着手は通常規則です。D.2.2〜D.2.5。
言い間違いは相手の時計開始前に直ちに訂正します。応手を見てからの指し直しではありません。
時計、記録、補助者
D.2.6は時間・手数を音声通知する時計や所定の触覚式アナログ時計を認め、D.2.7は点字、筆記、音声記録を認めます。補助者の仕事は移動、宣言、記録、時計、求められた情報や所定の申立てで、棋力上の助言ではありません。
視覚障害のある選手と聴覚障害のある選手の対局では、D.2.11により補助者が必要です。
二つの盤の局面が食い違ったら
手を正しく伝えても、もう一方の盤では別のマスに置いてしまうことがあります。異なる局面のまま続けたり、記憶だけで直したりせず、アービターを呼んで棋譜を照合します。
D.2.9によれば、記録が一致している場合は誤って再現された盤を修正します。記録も異なる場合は最後に一致していた時点へ戻り、アービターが時計を調整します。伝えられた手を実行前に復唱すると、間違いに早く気づきやすくなります。
よくある質問
電源を切れば携帯をポケットに入れられますか?
通常の規則ではできません。身につける機器の11.3.2.2と、条件付きバッグ保管は別です。
記録に署名した後も不服申立てできますか?
11.10は大会規定に別段の定めがなければ認めます。期限や手続きは大会ごとに確認します。
補助者は良い手を教えられますか?
できません。補助は情報伝達や手続きであり、11.3.1の外部助言禁止は変わりません。
関連するルール
出典と適用範囲
FIDE Laws of Chess · 2023 · Articles 11–12; 9.1; Appendix D.
2023年1月1日施行。対面での競技を解説しています。競技では公式規則と、その範囲内で定められた大会規定が適用されます。教材の局面は実戦の棋譜ではありません。