自分の時計はいつ止まりますか?
2秒インクリメントを観察する
下の時計は次の段階を選んだときだけ変化します。
- 白34秒、黒62秒から開始。
- 白が4秒使ってe4。残り30秒で、まだ白の時計が動いています。
- さらに1秒後に押すと、29+2=31秒。ここで黒の時計が始まります。
持ち時間、各期間の手数、加算時間は6.3.1により事前指定が必要です。この教材の設定が全大会に共通するわけではありません。
着手してから時計を押す
白は残り34秒、黒は62秒。1手ごとに2秒加算する例です。
加算と遅延の違い
表を横にスクロールすると、すべての列を比較できます。
| 方式 | 動き | 未使用分 |
|---|---|---|
| インクリメント | 各手に時間を加算 | 残り時間に蓄積できる |
| ディレイ | 固定の猶予後に主時間を減らす | 未使用の猶予は蓄積しない |
| 複数期間 | 規定手数で次の期間へ | 適用時は余りを繰り越す |
6.3.2のディレイでは猶予内に押せば主時間は変わりません。どちらも手ごとの時間があるからといって同一視しないでください。
時計の扱い
- アービターが置き場所を決め、予定開始時刻に白の時計を始めます。6.5〜6.6。
- 指した手で押します。ボタン上に指を構える、強打する、持ち上げる、着手前に押すことは禁止です。6.2.3〜6.2.4。
- 相手がもう応手していても、指した側には押す機会があります。自分の次の着手で前の未完了手が完了する場合もあります。6.2.1.2〜6.2.2。
- 必要な昇格駒がないなど、正当な援助を求めるために時計を止められます。再開はアービターが決めます。6.11。
フラッグが落ちたら
アービターが確認するか、有効な申立てがあったときに落旗と扱います。必要手数と期間を確認し、補助表示だけで申立てをしません。6.4、6.8、6.12.2。
6.9は強制勝ちではなく、何らかの合法手順でメイト可能かを問います。キングだけの側はメイトできません。それ以外は実際の局面を見ます。先に成立したメイトやステイルメイトは後の時計操作で取り消されません。
大会前に練習したい二つの場面
5秒のディレイなら、3秒で着手を完了しても主時間は減りません。8秒かかれば3秒減ります。余ったディレイは次の手に持ち越せません。これが6.3.2の仕組みで、先ほどのインクリメントとは異なります。
ポーンを昇格させたいのにクイーンが見つからないときは、昇格を終えずに時計を押すのではなく、止めてアービターを呼びます。6.11.2はこのような援助を認めており、再開の判断はアービターが行います。
片手で指し、同じ手で時計を押し、記録が必要ならその後に棋譜をつける習慣をつけましょう。12.6により、時計の押し忘れをアービターが通常の場面で教えることはできません。
故障と遅刻
明らかな故障はアービターが交換し、設定誤りは停止して修正します。6.10に従って時間と手数表示を判断します。A.5のラピッドには別の制限もあります。
遅刻の猶予は大会規定を確認してください。指定がなければ6.7.1ではゼロで、超過した到着は原則負けです。アービターの別判断が認められる場合もあります。
よくある質問
駒から手を離せば時計も止まりますか?
止まりません。通常は押して完了します。その前の時間は自分の持ち時間です。
相手の時間切れなら必ず勝てますか?
いいえ。自分がいかなる合法手順でもメイトできなければ6.9により引き分けになります。
関連するルール
出典と適用範囲
FIDE Laws of Chess · 2023 · Article 6; 12.6.
2023年1月1日施行。対面での競技を解説しています。競技では公式規則と、その範囲内で定められた大会規定が適用されます。教材の局面は実戦の棋譜ではありません。